日々、是好日

話し出すと止まらなくて最近愛が溢れすぎてる

10年間ハイフンの私が、紆余曲折あったKAT-TUNをどう思うか<4>

他の記事を書いている間に、なんかまたKAT-TUNがジャニヲタを騒がせましたな~~~このシリーズを溜めに溜め続けている間に、なんか5回ぐらいハイフン騒いだな。

「まだシリーズ書けてないんだから話題出さないでよね~~~~」という冗談言ってるけど冗談言ってる場合じゃないんだよ。11月末から起こった一大事を書かねばならない。その前に私のかつん史を書かなくてはならない。勝手に書いてろよっていうツッコミは心の中でお願いします。今までのはこちら

というわけで、2011年からGO。

 

2011年~ 東日本大震災KAT-TUN

前回が2010年でしかも記憶がないというひどい状態で終わっているが、ないもんは仕方ない(開き直り)。マウスピースも誘ってもらったけど結果「興味がない」と一蹴して行かなかった。当時の私殴りたい。

 

というわけでいきなり2011年。

 

2011年の東北は、東日本大震災に始まって、それは怒涛の毎日だったと思う。この辺のこと、生活面から語りだすと割とヘビーなので割愛するけれど、震災の後電気が復旧したその日から、私は現実逃避のためにKAT-TUNのシングルメイキングをひたすら見ていた。私の中でえぐられていく何かを埋めてくれたのは、そのとき大好きだった嵐でもなく、3歳から見てきたSMAPでもなく、KAT-TUNだったことを思い出す。

 

あの時ってエンターテインメントが自粛してる期間で、テレビでバラエティーなんてやるはずがないし、私の日常はどこへ行ったんだろう、って思ってた。「アイドルの存在」って「非日常」なのに、私は「アイドルを見ること」が「日常」になっていた。だから無くなった「日常」を取り戻すためにアイドルをDVDで見ていたのがあの時期の私。なんか狂ったように見てた。現実を見なきゃいけないって思ってる反面、現実に戻りたくない自分がいて、じゃあ私の日常を何か取り戻さないとって見てたのが「非日常」であるアイドルで、ってもうなんか次元がよくわからなくなってきたけれども。

 

KAT-TUNって比較的シングルメイキングが充実していて、MVはもちろんのこと、メイキング密着のセンスというか、彼ら自身の素に近いところと、彼らのアイドルという意識の間を絶妙なバランスでもってしっかり構成されている。時間にしたら30分以上は収録されてるかな?この人たちデビューから懲りずに工場長コントし続けるし、大喜利なんて日常茶飯事だし、MVのみならずメイキングにも「凝ってる」印象。最近は他グループもこういう傾向があるけれど、KAT-TUNはそれをデビュー当時からやり続けているから、そういう点では「KAT-TUNって生まれた瞬間からTHE★エンターテイメントなんですよ!!!!!!」ってほんと全国のかつん興味ないジャニヲタにぶちこんでいきたい。ただ、一番わけわかんなかったのはセカンドシングルの「SIGNAL」で、何がわけわかんないって

 

メイキングあるのに本編MVが収録されてない。

っていうエピはだれか共感してくれると信じている。意味わかんないでしょ?MVはあってもメイキングないっていうのはよく聞くけど、逆って意味わかんねえよ。見せろよ。

 

それてしまったので戻すけれど、まあそういう経緯でKAT-TUNを無意識に求めていた自分がいて、「あ、やっぱり私KAT-TUN好きだ」って再確認したのがこの年。思っていた以上に私の生活にはKAT-TUNが根付いていたのにびっくりした。

この年は5周年ツアーもコンビナートライブも、おそらくツアーだってアリーナからドームへ移行しようかっていうたぶん、キーポイントになる年だったのかな~と今になって思う。結局全部中止になってしまったけれど。仕方なかったけれども、それでも、もしあの震災がなくて、5周年を盛大に祝える年だったのなら、そのあと彼らはどんな道を辿っていったんだろう、って思うこともあるよね。

 

ライブはやらなかったけれど、シングルはコンスタントに4枚出してた。この年はすっごい豊作だと個人的に思っている。ハイフンってゴリゴリロックダークサイドみたいな(意味不明だけど)曲のほうが好きな人多いと思うので、例えば「WHITE」ってあんまり人気じゃないと思うんだけど(笑)でも私は結構新しい試みだったと思うからとても好き。だって、化粧品のタイアップだからね、その化粧品のコンセプトによるかもしれないけれど、大体の化粧品タイアップってキラキラしてる比較的ハッピーな曲が多いと思う。キミアトラクションだってそうだろう!?!?!?KAT-TUNは今までダークでロックでジャラジャラしてる歌がシングルでは多かったから。もうね、WHITEなんて新しいよね。PVとか炎も崖も岩もないただの大学のキャンパスだったからね。

Going!さえジャケ写放課後の体育館倉庫みたいなとこだったじゃん。まだやんちゃっ気あったじゃん。WHITEは「KAT-TUNに合ってなーい><」とかいう次元通り越してるよね。「昔の写真を見ながら懐古している同級生5人」ってKAT-TUNのコンセプトとしてありですかって思うけどね。

ありなんだよね~~~~~

要はあんまり見ないKAT-TUNのギャップにやられたってだけの話です。

あとこれだけWHITE推しだけどこの年で一番好きなのはBIRTHですハイ。in the DARKとかも好き。

 

2012年 幸せだったCHAIN

まあ震災があって、そのあといちばん最初のツアーだったわけだけども、KAT-TUNはとにかく東北に元気を!っていうのをどのジャニーズよりも現場で感じさせてくれた気がしている。仙台に来るのをほんと待ち焦がれていたんだよ、っていうのを、いちばん感じたのはKAT-TUNだったかなと。今でこそ5グループのライブを経験はしているけれど、当時はSMAPKAT-TUNぐらいしかライブ行っていないので、この感想が正しいかは不明。でも「CHAIN」(=絆)っていうアルバムタイトルそのものを、このタイミングでぶつけてきたのも、彼らのメッセージなんだろうなあと思っていて。何より仙台をオーラスにしてくれて、「その当時の東北に向けた、その時の仙台でしか聞けないメッセージ」を、真面目な言葉で伝えてくれたのが、ニュアンスが難しいのだけど、単なる「戻ってきたよ!」ではなかったのがとても嬉しかった。

 

真面目な部分もありつつ、いつもの"馬鹿みたいなKAT-TUN”がちゃんと存在していたのもこのツアーだった。何が馬鹿ってMCね。MC。というかモノボケ

ひとつ言っておくと、別にモノボケのコーナーがあったわけではなくて、奴らが勝手にツアーを通してやっていたただのおふざけ。

 

抽選でサイン入りのポスターあげるよ!っていういわばラッキーさん的なコーナーだったのだけど、普通、くじボックス出てきて、「引きますよ~、はい、アリーナ席の○○番!いる?ライト当てて当てて!はい!おめでとうございまーーーーーす」って、たぶん終わろうと思えば5分で終わるコーナーなのね、トークはさんでも10分とか。でも奴らアホだから(おい)、その一つの流れ始めるまでに30分かかった。どうやったらそんだけかかるんだよっていう。しかも、何がひどいってツッコミが聖しかいない。4人次々にボケるから聖も大変だよ。もう腹筋割れるんじゃないかってぐらい笑って、笑い泣きして、また笑って、って30分ずっとそれだったから簡単に言うと笑い死んだ。ああ、こんなに面白い芸人がかっこよくていいのかな?って変な錯覚起こした。芸人じゃなかった。

 

それまでも面白い楽しいライブ、演出が凝ってるライブとかは普通にあったけれど、セトリも構成もファンサも演出もMCも、全部面白かったのがCHAINかなあと今になって思う。

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買ってください。ぜひ。見終わるころには絶対好きになってるから。

 

2013年 聖の脱退と再スタート

まさかさ、2回メンバー抜けるとか想像できないよね。だって前の年あんなにハッピーな、ツアーを成功させて、さらにエンターテイナーとして成長したあのCHAINの次の年にね。さあこれから!って時に。またかよ

この年の夏頃に、バッチリツアー会場も時間も決まって明らかに「ツアー決定!」みたいなジャニネのページが、なぜか一瞬で消滅するっていう謎のターンがあって、思えばその時に何か察知するべきだったのだろうか。「間違っただけでしょ~~~早くメールこいこい♪」って呑気な考えしかなかったあの時の自分。

 

突然、臨時号という名のFCメールが届き、「メンバーがこのようなことになってしまい…」と書かれていて、

は?

って普通に思ったよね、いやいや、解雇ってなんだよ、冗談だろ?こんなメール一本なのか?という、何から思っていいのかわからないパニック状態。赤西の時とは、明らかに温度が違ったと思っている。

KAT-TUN大好きだった聖が、突然、KAT-TUNからいなくなってしまった、もう戻らないんだ、と認識した時には、涙がもう止まらなかった。

 

聖見た目いかついし、ジャニーズっぽくないし、ラップ歌うと怖いし、坊主だったし、スキャンダルも多いし、普通の人からみたら、「まあ当然なのかな」って人だったのかもしれない。

それでも。

ライブの空間を、CHAINであれだけの幸せをくれたことを、PVが私たちの手元に届いた時のことを、何よりも、誰よりもファンのことを考えてくれた聖は、KAT-TUNの誰よりも「アイドル」だったんじゃないかと私は思っている。ライブで盛り上げてくれるのは聖だったし、馬鹿やり始めるメンバーをまとめるのも聖だったし、鋭いツッコミ、かつ面白い切り返しができるのも聖だったし、田口に負けないぐらいのKAT-TUN愛を感じていたのも聖だったし、

 

だからこそ、あんな契約違反で解雇だなんて、許せなかったし、哀しかったし、悔しかった。KAT-TUNの音楽は聖のラップがあってこそだったし、いなくなるってことは、ラップが全部なくなるってことで、KAT-TUNの未来の音楽性も心配だったし、何よりあれだけファンのことを考えてくれる人を失くさなきゃいけないのはとても辛かった。

 

でもすぐに、新生KAT-TUNは「楔-kusabi-」で動き出した。4人のKAT-TUNの音楽、実は5人時代、6人時代よりも好きだったりする。マイナー調で、ロックで、不安定で、でもそれが4人のユニゾンでひとつの楽曲としてまとまっていくのがすごく面白くて、高音域の出るろばまるコンビが意外といいハモリをしていて、田口が思ったより低いところで支えていて、亀もメイン張れるぐらい安定した音域を出せるようになっていて、あれ?4人ってこんなに歌うまかったっけ?ってぐらいにはすごい好き。もちろん、聖を失くした代償はとても大きかったし、今もちょっと寂しい。でも次に進もうとずっと尖ってるKAT-TUNにわくわくしたのを覚えている。

 

<4>はここで終わり。次で現在まで書き切りたい。