日々、是好日

話し出すと止まらなくて最近愛が溢れすぎてる

10年間ハイフンの私が、紆余曲折あったKAT-TUNをどう思うか<3>

 

昨日は、残業だった。

 

「ベストアーティストがあるから絶対早く帰るぞ!」という決意もむなしく、仕事は終わらなかった。だから、8時前に会社を出てからは、マッハで帰った。本当に早く着いた。ちょうど、KAT-TUNだった。テレビに目を向ければ、彼らは真っ赤な、サテンの真っ赤な相も変わらずカッコいい衣装を着ていて、

 

 

謝っていた。

 

 

田口が辞める と 言っている。

 

 

は?

 

 

意味わかんない、なんで、ちょっと待ってよ、なんでこんなこの人たち悲しんでんのよ、嘘でしょう?ねえ?

 

Dead or Aliveを歌ったらしいが、私の脳内には一切の記憶がない。思考の全てが止まった。本当に止まった。大好きなじゃんぷがAinoarikaを歌っていても、ぶいろくが全員でバク転をしていても、何もときめきもなかった。あったのは悲しみだけだった。

 

 

よみがえってきたのは、聖が辞めたあの日だった。あの日も私は、ベッドの上で、ずっとずっと泣いていた。現実を受け止めたくなくて。

 

昨日も同じだった。思考も行動も止まってしまった私は、ただただ涙を流すことしかできなかった。何で、どうして、何で田口が?それだけが頭の中をぐるぐる回っていて、そのあとは怒涛のように感情が押し寄せてきた。

 

 

 

なんで今日なの、なんで今なの、私たちがあれだけ楽しみにしていた10周年をどうしてこんな気持ちで迎えなきゃいけないの、なんであなたは抜けるの、そもそも辞めなきゃいけないの、なんで退所してしまうの。そもそも前兆なんてなかったじゃない。何時見てもあなたは笑顔を振りまいて鉄のハートとか言って「入口出口田口です」って私たちのことを笑わせてくれたじゃない。いちばんKAT-TUNへの愛を体現していたあなたがどうして。

声も手も震えていた亀梨はどうなるの。どうして謝るの、あなたは何も悪くないじゃない。過去2回、赤西と聖が辞めていったときもあなたは悲しみを見せることなく、ただただ前に向かって頑張ろうと引っ張って、一番先頭に立って頑張ってきたじゃない。あなたが責任を感じて全てを背負い込む必要なんてどこにもない。何も悪くないんだから。

目を真っ赤にして、いちばん強ばった顔をしていて、何とか振り絞って歌って、でも一回もやりきったような顔を見せることなく去っていった上田はどうなるの。田口のことかわいがってたじゃない。いちばんクールに見えて、でも強い意志を持っていて、そんな上田があまりにも弱々しくて観てられない。

中丸が全く踊れていなかったよ、それぐらい辛いんだよ。レポ見たら泣いてたって言うじゃない。中丸が泣くなんて。赤西が抜けた時も、聖のときも、その凛とした芯の通った目で、前を向いて頑張っていくっていうから、なのに、その中丸が一番動揺しているのが目に見えて、あまりにも無理をしていて、

 

 

なのに田口お前は何でそんなにすがすがしく笑顔を振りまけるんだ。

 

 

あまりにも唐突だったし、あまりにも辛すぎる「裏切り」だった。一番裏切ることのないだろう人から裏切られた気分。過去二回、ファンを悲しませたその出来事をお前自身がやるのか?

 

 

 

KISSKISSKISSのとき、他の3人は笑うに笑えなくて、立っているのも踊るのもつらかっただろうに、なのに、田口は、

 

ずっと笑っていた。

 

アイドルとしての田口を全うしていた。そこはきっと褒めるべきなんだろう。プロとして、アイドルとしての自分を全うしていた。

 

 

でもそこに、「残す者への未練」は微塵も感じられなかった。

(私の田口フィルターが腐っているのかもしれないが)他メンバーに対する気遣いは全く感じられなかった。ただ自分が去ることを告げて清々しくいるようだった。

 

 それが何よりも悲しかった。

 

 「お前にとってKAT-TUNとしての15年はいったいなんだったんだ?」

そう問いかけたい気分だったし、今も思っている。

15年積み上げてきたものを全て捨ててでも得たいものはなんだったんだ?

言ってくれないからわからない。何も言えない。

 

 

 

「芸能活動に対して同じ方向を向けなかった」「違和感」「溝」

公式コメントからは、どう頑張っても「田口がKAT-TUNを辞めたがっている」ようにしか読み取れなかった。田口、いつからあなたはKAT-TUNでいることに違和感を感じていたの?それはメンバーに相談できなかったの?いつから?赤西が辞めた時から?聖が辞めた時から?コンサートで見せてくれたあなたは嘘だったの?4人で頑張るっていうその姿勢、あなたは無理をして合わせていたの?いつからおかしかった?私たちにあなたを救うことはできなかったの?あなたが大好きだったはずのKAT-TUNに、どうして思いが変わってしまったの?

 

 

 

この結論を出すのに、田口自身少しは悩んだんだろうし、簡単に出したものじゃないことぐらい、少しはわかるよ。そういうファンの声もあるし、「ハイ辞めます」って簡単に言える立場じゃないことぐらい田口馬鹿じゃないから分かるだろうし、安易に批判はしない。

 

 

それでも、わたしはできたファンじゃないから、この悲しさと虚しさと情けなさと怒り憤りをどこにぶつければよいかわからなくて、やっぱり田口に向けちゃうんだ。

 

 

あの場で、生放送で、音楽の祭典とされる場所で伝えるということが、どんな影響を及ぼすのか、考えることはできなかったのか?どうして10周年を笑顔で祝わせてくれないの?これから先どんな思いであなたたちを見ればいいの?残される者達は絶対に納得してないのに、そんな中で出ていくなんて許さない。理由も話すまで許さない。話しても許さないかもしれない。これだけの哀しみを私たちファンに与えたんだからそれぐらい受け止めなさいよ。自分だけハイ逃げますなんて許されない。それだけのことをしたんだから、ファンの悲痛な声を全部背負って去るぐらいしなさいよ。

 

 

「今まで通り、4人でいる時間を大事にして、最後まで頑張るのみです」なんて、そんなの私が、許さない。

 

 

ごめんなさい、いいファンじゃなくて。10年もKAT-TUNを好きなのに、田口を責めることしかできなくてごめんなさい。でもやっぱり、わたしKAT-TUNずっと大好きだったから。KAT-TUNという形が残っている今、残される亀と上ぴとゆっちの気持ちを考えると、この去り方はやっぱり「許せない」というところに落ちちゃうんだ。

 

「田口君好きだから、田口君を責める言葉が出てこない」っていう優しいファンもいるけれど。

 

私は「ジャニーズ事務所」が大好きだから、ジャニーズとしての彼らを心底愛しているから。ジャニーズとして生き続ける彼らの側に立ちたいし、去る者には説明責任があると思う。

 

 

考えがまとまらない、まとまることはずっとない。私は明日も生きなきゃならない。